「の」:感覚対象(五感)・具体的行為

「こと」:観念対象(抽象)・内容

 

「こと」の用法

①Nは...ことだ

 私の趣味は料理を作ること(≠の)だ。

②...ことを~

 「...」ー>伝達などの内容

 「~」ー>伝達などに関係する動詞

 会社をやめること(≠の)を母に言った。

 

「こと」を使う文型

①~ことが大切/大事だ

 上手になるためには、練習することが大切だ。

②~ことがわかる/を知っている

 先生が言うことがわからない。

③~ことができる(可能・不可能)

 一人で焼肉屋に行くことができる。

④Vた+ことがある(経験)

 こと音楽を聞いたことがある。

⑤~ことがある(時には~)

 大雨の日は電車が遅れることがある。

⑥~ということだ/とのことだ(伝聞)

 昔、ここには桜の木があったということだ。

⑦~ことに(感想)

 困ったことに、今お金がないんだ。

⑧~ことはない(不必要)

 そんなことで心配することはないよ。

⑨~ことは~が/けれども...(消極的な肯定)

 この料理、おいしいことはおいしいけれど、高すぎるよ。

⑩~ことにする/している(意思決定、習慣的行為)

 いろいろ考えて、出発を延期することにした。

 私は毎日必ず日記をつけることにしている。

⑪~ことになる/なっている(決定したこと、決まりを表す)

 プールは休日だけ一般に開放されることになった。

 病院内ではタバコを吸ってはいけないことになっている。

 

「の」の用法

①...の(「の」を修飾された名詞の代わりに使う)

 彼女にはじめて会った(=場所)は駅前のコーヒーショップだ。

②...のが/を~

 「...」ー>感覚でとらえた音・光景・感触など

 「~」ー>感覚に関係する動詞(見える、聞こえる、見る、聞く、感じるなど)

 船が港を出ていくの(≠こと)が見える。

③...のを~

 「~」ー>ある動作に応じる意味の動詞(手伝う、待つ、邪魔する、やめるなど)

 母がケーキを作る(≠こと)を手伝った

 部屋で勉強している(≠こと)をじゃましないで

 ここで木村さんが来る(≠こと)を待ちましょう

④...のが~

 「~」ー>早い、速い、遅いなど

 この植物が大きくなる(≠こと)が速い。

⑤強調構文ー>一つのことばを強調するとき

 田中さんは先月海外旅行についての本を書いた。

 ・田中さん       ー> 先月海外旅行についての本を書いたのは田中さんだ。

 ・先月         ー> 田中さんが海外旅行についての本を書いたのは先月だ。

 ・海外旅行についての本 ー> 田中さんが先月書いたのは海外旅行についての本だ。

 

「の」を使う文型

①...の/んだ(事情、経過、理由)

 遅刻してすみません。急に友達が来たです。

 いろいろ薬を飲んだが、あまりよくならなかった。

 お先に失礼します。今日は母の誕生日なです。

②...のに~(目的)

 「~」ー>いい、便利、必要、使う、かかるなど

 この辞書は、外来語の意味を調べるのに便利だ。

 ステーキを食べるのにナイフとフォークを使う

 

「こと」・「の」の両方が使える場合

①判断・感情などを言うとき

 ...こと/のは~(+形容詞、名詞文)

 判断ー>うそだ、本当だ、確かだ、間違いだ

 感情ー>好きだ、心配だ、嬉しい、悲しい

 彼が来月アメリカ行くこと/のは本当ですか。

 うちの子がテレビばかり見ていること/のは心配だわ。

②心理的な行為を言うとき

 ...こと/のを~(+動詞文)

 信じる、喜ぶ、心配する、忘れる、思い出す、知るなど

 弟にお土産を買うこと/のを忘れてしまった。

 去年富士山に登ったこと/のを思い出した。

 林さんが必ず成功すること/のを信じている。

 

       の こと

感覚対象

見る     〇 ✖

聞く     〇 ✖     

感じる    〇 ✖

待つ     〇 ✖

心理的な行為

忘れる    〇 〇   

思い出す   〇 〇

覚える    〇 〇

後悔する   〇 〇

判断・感情

好きだ    〇 〇

嬉しい    〇 〇

悲しい    〇 〇

抽象

頼む     ✖ 〇

命じる    ✖ 〇

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